三田ハウス歯科クリニック Copyright 2002 Mita-House Dental Clinic


横矢論文
 
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T
口腔外科
関係
1.Yokoya,M..: Complicated Malignant Neoplasm and Globulomaxillary Cyst: Oral Surg., Oral Med.& Oral.Path., 19: 10-20, 1965 (世界的な口腔病理学者K.H.Thomaに評価された癌の論文です)
2.Yokoya, M.: Fibromatous Gingival Hypertrophy, O.S., O.M.. & O.P. 15: 904-910, 1962  (1.と同じ学術雑誌に出した歯周症の論文です)
3.横矢:完成智歯自家移植の臨床的観察、徳大歯科口腔外科年報、21: 5-10, 1978
4.横矢:完成智歯自家移植の臨床的研究、フォーシャル国際歯学会日本部会会報、16:10-18,1981
5.横矢:完成歯の自家移植:歯界展望/別冊:歯科小手術の臨床.医師薬出版、東京,1983, 201-216
6.横矢:完成歯の自家移植、東京医科歯科大学東京同窓会報、95:12-14, 1986
7.共著:根完成歯の自家移植、歯の移植・再植、日本医療文化センター、東京、1988, 93-100
8.共著:各術式による唇顎裂形成手術について...、日本口腔科学会雑誌:9: 1-13, 1960
9.横矢:繊維腫性歯肉肥大症の1例:口腔外科学会雑誌:5: 153-156, 1959
10.共著:口蓋に発生したいわゆる良性
混合腫瘍の2例:口腔外科学会雑誌:5:319-321, 1959
11.共著:鼻歯槽嚢胞Klestadt氏嚢胞)の一例、口腔外科学会雑誌:6:331-332. 1960
12.共著:口腔外科領域における
Noblon注の使用成績:歯界展望:15:422-425: 1958
13.横矢:臨床治験例より判定した新サルファ剤の効果について:歯界展望:17:623-627: 1960
14.共著:新局所麻酔剤Hostacain、
Xylocain、Carbocainの比較研究:歯界展望:18:1290-1294: 1961
U
その他
歯科臨床
関係
1.横矢:昭和32年1年間における小児患者の臨床統計的観察:日本口腔科学会雑誌:9:312-322, 1960
2.共著:徳大歯科口腔外科臨床における10か年の疾患別統計観察:徳大歯科口腔外科年報:3,4合併号:1-5, 1962
3.横矢:小児
笑気吸入鎮静法の実際.歯界展望.医師薬出版、東京 1975. 594-600
4.横矢、加治:永久歯自家移植の1例、小児歯科学会雑誌、21:259-263, 1983
5.共著:歯槽膿漏患者の血液生化学的研究、日本口腔科学会雑誌、12:263-2666, 1963
6.横矢:マウス唾液腺の組織学的研究(1,2,3):四国医学雑誌:26:303-318, 1970
7.Yokoya,M.:Symmetrical Mandibular Supernumerary Premolars: Oral Surg., Oral Med.& Oral.Path. 38: 968, 1974
8.共著:Adosorption of Human Serum Protein to Dental Biomateririals.CRC HANDBOOK of BIOACTIVE CERAMICS Boston CRC Press 1990 87-92
V
その他
 1.横矢翻訳:混合矯正治療について:でんす、10:2:15, 1958
 2.横矢翻訳:重症単純疱疹の新治療法:でんす、13:4:7,10, 1961
 3.横矢:歯科医療費問題の周辺とその問題点、徳大歯科口腔外科年報:19:4-8, 1976

 4.横矢:都歯卒後研修トピックス:芝歯、60年度第2号、18, 1985
 5.横矢:チェコスロバキアの歯科:芝歯、61年度第2号、22-23, 1986
 6.横矢:紀行、チェコスロバキア:東京医科歯科大学東京同窓会報、97:22-25, 1986
 7.横矢:ご縁:二火会二十周年記念誌、スタディグループ二火会,東京、96-97、 1994
 8.横矢:我が青春のクラブ活動;コーラス部の巻:東京医科歯科大学歯科同窓会会報、128:76-79, 1999
 9.横矢:
青いモニュメント:水書房、東京、1990,1991 285頁単行本
  青春時代の日記を元にした随想集です。 残部あり¥1000(送料別)
  臨済宗の高僧松原泰道老師の献辞をいただいております。
10.横矢幹雄博士業績集 T 下記小稿を含む 44の論文、小論文が載せられています。 配布済み 
  高知県歯科医師会会報学術欄掲載小稿タイトル:(昭和33年8月より昭和43年に掛けて掲載)
  1:小型紫外線発生装置スーパーレイの使用感想、   2:健保に有利な進化学療法剤について、
  3:
坊やの大病、   4:白血病、  5:口腔癌と剥離細胞診、  6:新サルファ剤の使用感想、
  7:いわゆるドライソケットに対する蛋白分解酵素の効果、
  8:ペニシリンショックとアドレナリンの皮下注射、
  9:繊維腫性歯肉肥大症、  10:下顎舌側の歯肉切除、  11:ストレスと歯科処置、  12:
病巣感染
 13:上顎中枢性癌、  14:二歯連続レジン充填、  15:エリスロマイシン、  16:単純性疱疹の新療法、 
 17:抗生物質耐性獲得速度、  18:鼻前庭嚢胞、  19:新根充填剤レヂロン、  20:精神神経安定剤、 
 21:床矯正器(アダムスクラスプ)、  22:注射抜随即時根充、  23:局所麻酔の展望、 
 24:心臓病患者と麻酔法、 25:N2の効果に関する実験的研究、 
 26:口腔内に見られる水銀沈着、  27:形成不全未萌出歯の根幹治療、 
 28:三者神経痛の病因及び治療についてのアレルギー学説による臨床研究  

 原泰道老師にいただいた『青いモニュメント』に対する献辞

 本書の校正刷りを読んで、まず『日記』の持つ機能に驚いたのです。私は今まで日記はおろかにも”自分史”としてしか、考えていなかったのです。しかし本書を読んで、日記はたんなる記録ではなく、本人自身の未来にはばたくためのエネルギーとなることだと知りました。
「日記は、手紙と同じく自分の考えをまとめ発展させる機会にもなり、欲求不満の解消にも役立つ」「思索・懐疑のない日記は無意味」「若き日の日記は、親になったときの”子育ての資助”にならないでもない……」等々、日記の智的生命力が随所にあふれています。そして、著者は自分の経験から「日記は焼き捨ててはならぬ」と、日記を認める人に忠告します。
 本書は、著者が十八歳の春から二十四歳の夏にかけてのまる六年間の、著者の青春時代の赤裸々な”緑の航跡”です。私が本書を読んで感じたのは、あるがままに記した青春の出来事を、還暦を間近にして、「現在の心境」を随所に、綿密なコメントを挿入した、著者の忠実な人生の歩み方です。
 そのコメントの内容は、読書家の著者が、平素の読書や思索や、あるいは知人・友人の交遊で得た助言で、客観的に自分の過去を批評し、解説し、反省するのです。
 著者は”遺言を書いたような”といいますが、遺言ではなく、現代の青春期を享受している若人の人生の書として一読をすすめたい労作です。その意味で、本書の『青いモニュメント』は、過去の記念碑ではなく、未来の方向を示唆する”緑のライトスティック”です。
 著者が「はじめに」でいうように「とくに影響の大きかった女性関係などを中心に抜粋し、現在の心境を付記してみた」とありましたが、自分の体験を素材にして、この素材に三十余年前を回顧しつつ、著者が現在の考え方を彫り込み、あるいは画き入れた呼吸をしているモニュメントです。書中に多くの詩人の作品や自作の詩がちりばめてあるのも、読んでいて楽しく感じます。
 著者の矢車聡先生は、私の近くのマンションで歯科のクリニックを開いておられます。すぐれた技術と、本書で感じられる温かい人間愛で治療されるので、先生を慕う患者も多く、私どもの家族全員もまた先生から治療を受けています。私もこの一、二ヶ月先生のご厄介になっています。
 このようなご縁で、先生の原稿を読ませてもらい、感動のままに、一人でも多くの人に読んでもらいたい、こうすすめずにおれないのです。
                        平成二年三月十日(早春に香る梅の下で)
                                               松 原 泰 道 

 
直木賞ノミネート作家 故赤羽堯氏の読後評

前略
 
『青いモニュメント』拝読いたしました。
 最初の頁、”献辞”を読んだとたん思ったのは、日記を他人に読んでもらう、あるいは読ませる勇気、ということでした。
 正直いって「横矢先生は大変な領域へ挑戦されたな」と感じました。作家でありながら、自分にはまだここへ踏み込む勇気はないと思ったからです。
 しかし、読み進めていくうちに、わたしも一度はくぐり抜けた青春の一時期のなかに身を置き、いつしか川の流れを遡るように漂っている自分に気づきました。それは”女性””上月”など各章ににちりばめられたエピソードに真摯に生きようとしているひとりの若い人間像を見ることによって、自然に自分の青春時代を回想し、まったく脳裏から消え去っていた、あるいは消そうとしたはずの原体験が甦り、同時にきつい生木の匂いをごく近くに嗅ぐ世界を徘徊することでもありました。
 『青いモニュメント』を読むことで、読み手のわたしは同時進行でもうひとつの青春時代を惹起していただいた、それが読了後の感想です。これは結果的に、作家の深層心理まで大いに刺激することでもありました。
 もちろん、先生は日記を一冊にまとめられることで、ご自分の青春との邂逅を目指されたのではなく、今の時点で過ぎ去った過去を凝視され、21世紀に立ち向かう姿勢を示しておられます。
それが随所に感じられたことが、読了感をきわめて爽やかなものにしてくれました。
得難い経験を有り難うございます。

草々

横矢 幹雄様
                                               赤羽 堯
  同サイン

  7.June/1990.

 「子を失う母と死病の人  『青いモニュメント』の一章 275頁 

 無顆粒細胞症の疑いで小児科に紹介した四歳の淑子ちゃんは、骨髄性白血病と診断された。朝、治療に来た後で母親が急に面会に来たので、どうしたのかなと思い、会ってみると、「後一年持たないだろうと言われました」と、ほとんど泣かんばかり。子を失う親の気持ちがひしひしと伝わってくる。淑子は家に帰りたいと言っているし、治療しても治る見込みのない今、やはりつれて帰ったほうが良いのではないだろうかと言う。
 一応一ヶ月でも入院して治療を受けてみたらとすすめたが、ちょうど廊下に出てきた教授とも話して、しばらく帰ってくることになった。最後のお別れということになるかもしれない。話の合間合間につい泣き出しそうになって、抑えようとする。その口元からこらえきれない嗚咽がもれてくる母親の表情は悲愴だ。現代医学に救いはないものか。投薬、輸血などにより保たせるだけは保たしてあげたい。全身的な疾患の予防に全力を尽くさねばならない。抵抗力のなくなった今、何か他の病気をするということは死を意味することになりかねないからだ。
 退院の時母親は、元気だが血の気のない子供の唇に紅をさしてやって挨拶に来た。「さあ、先生にアリガトーを言いなさい」。何も知らない子供はその通りにする。幾晩泣いても泣ききれないだろうに、宿命とはいえ哀れな子供を持った母親の心の強さ。父親は「こう重い病気とは知りませんでした」と言ったきり口が開かない。生きるだけ生きて欲しい。
 人間は生きること自体が一つの目的なのだ。生命が後一年でも、十年でも、今日を生きることが大切だ。本人は何も知らなくても、四歳の生命でも、何かは意義がある。父や母や兄弟への思想への影響、死というものに対する考え方に大いに影響するであろう。それだけでも尊いことだと思う。
 Nさんはいよいよ弱ってきた。寝台で外来治療室に運ばれてきた。放射線治療で出来た舌の潰瘍面に小臼歯の半分欠けた歯冠が当たって痛いらしい。前回丸みをつけておいたが、それでも我慢できなくなったらしい。当たらないように気をつければと思うが、病人の神経はとにかく、局所に集中するのであろう。結局歯冠をほとんど切り落としてしまった。それでやっと満足してもらえた。治療室に入ってきたとき、涙さえ流していたのは、救われると思った嬉しさからであろうか、ろれつの回らないその口から礼を言われたときの気持ちはちょっと表現しがたいものだが、悪いものではない。付き添いにいくら頼んでも連れてきてもらえなかった不満が心に一杯になっていたのだろう。病人が聞きづらい言葉であれこれ言うのをついおっくうがって放っておいたのでhないだろうか。
 病人は何か訴える相手が欲しいものだ。こんな時医者は出来るだけ病人の身になって考えてやることが必要だ。付き添いはつい愚痴を聞きこぼしやすい。看護婦はともすれば忙しさ故に職業的になりやすい。医師も受け持ちが多くて忙しいかもしれないが病人を身体的、精神的両面から治療していかねばならぬ。患者の悩みは患者の身になって考えてやる必要がある。血の通わぬ最善の治療一点張りでは駄目だ。患者が納得して辛抱している間は、少しくらい患者に気の毒だと思っても、良いと思われる治療法をしてやるほうがいいと思うが、患者がどうにも我慢できなくなっているときには、無理にその治療をしてはならない。こういったところに、同情というものに対する医師個人の感性の差が出てくるものなのだろう。
 昨日のOさんのアダマンチノーム下顎半側切除手術で印象に残った物もの。血の海、むっとする生臭い血の臭い。その中でうごめくふやけた教授の手。……三時間。腰の痛み。     
                                         七月十八日(二十四歳)

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